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サケについて想う二学級担任(教頭)若槻 徹
平成十八年十一月。遡上しているサケの実物を私は生まれて初めて見ました。下府川を泳いでいるサケの体の大きさや迫力ある姿に圧倒されました。たくましく成長したその姿は、川のどの魚よりも異彩を放って見えました。
「サケが帰ってきた!」という知らせを聞いて、広瀬橋まで全校で駆け付けて、捕獲の様子を見守りました。
以前五年生の国語の教科書に「生きのびたサケ」という詩がありました。サケが生まれた川でない川にもどってきて、必死で川をさかのぼり、そして、死んでいく。その様子を見ていた少年が生きる望みをとりもどすという内容で、鶴見正夫の作品でした。国語の詩の学習でしたが、教室に新巻鮭を持ち込み、世界地図を広げ、サケの一生について調べる学習へと発展していきました。子どもたちは、何万キロも旅をするサケの詳しい生態や海外の情報を集めるために、本、インターネット、電話いろいろなメディアを使って調べていきました。北海道の「千歳サケのふるさと館」に電話をしてサケの生態を調べたりしました。
そして、今年は、思いがけないサケの遡上、捕獲、採卵、孵化、稚魚の飼育、放流といった一連のドラマが実際に展開されました。
サケの姿を見るたびに、以前の詩の学習を思い出すことがあったのですが、これからは、下府川で見たあのサケの姿を、宇野のサケのドラマをずっと思い出すことでしょう。学習発表会のサケの劇は、私の大切な思い出になりました。
あとがき
教頭 若槻 徹
今年は、開校百三十周年という節目の年にあたり、この「宇野っ子」も、宇野小学校の歴史やふるさと宇野について子どもたちが考える機会になりました。
今年度は、全校児童が十六人で、初めて二つの学級(二学級と三学級のみ)だけになり、教頭の私が学級担任を兼ねるようになり、教職員の数も昨年度から二名減で、大幅な縮小となりました。
そして、新浜田市として初めての、たくさんの学校が参加しての陸上大会や音楽祭、体操大会等が開催されました。『浜田市の学校の数が大きくなり、宇野小学校は、子どもや先生の数が少なくなった』という大きな変化のあった年でしたが、宇野小学校や宇野の地域では、うれしいニュースもありました。
「宇野田植え囃子の四十三年ぶりの復活」「サケの下府川の初遡上」といった出来事もありました。ふるさと宇野のよさを知る体験として、「世界最小のハッチョウトンボの見学」「矢谷の滝の見学」「もちつき」といった新しい活動もありました。
今年度は、全校で、作文作成にパソコンを使いました。下書きを書き、自分でパソコンに入力し、組み立て直し、最後に手書きで清書しました。時間をかけて仕上げました。
自分の思いを綴っていくには、感ずる心が大切です。今年の自分の体験や活動をもとにまとめ上げた子どもたち一人一人の作文をぜに一読してみてください。きっと一人一人の思いが伝わってくると思います。
PTA広報紙「若竹」より
ポートフォリオで夢をつかもう!教 頭 若 槻 徹
「テレビの見方プロジェクト」の最終場面は、上府・有福小の高学年の前でのプレゼンテーションでした。心を動かすにはどんな工夫をしたらよいか各チームで考え、堂々とプレゼンをしている宇野小の子どもたち。緊張しながら、人前で話す子どもたちの中でリーダーとして活躍していたのは、やはり六年生でした。
今年度の総合学習は、全校で取り組みました。体験だけで終わらないで、子どもたちが考える力をつけ、自分の成長を自覚できるようにと、未来教育プロジェクト学習に取り組みました。
テーマごとにチームを作り、自分たちで計画を立てて、単に「調べて、発表する」というレベルではなく、「調べて、考えて、提案する」という取り組みを行いました。提案を生み出すときには、何度もやり直しをしていましたね。「提案が具体的でないよ。」「証拠が弱いぞ。」みなさんは、頭をかかえて悩んでいました。自分の伝えたい思いは一体何で、どうしたら、自分の思いが相手に伝わるのか。本気でじっくり考えたからこそ、立派なガイドブックができ、プレゼンテーションが成功したんだと思います。
思い返すと、五年生のときに、鈴木敏恵先生に「夢をかなえるポートフォリオ」について教えてもらい、自分のよさをポートフォリオに集める学習をしましたね。日頃気づかなかった友達の一面を知り、お互いのよさを認め合いました。自分自身のよさを発見し、そのよさを認めてもらうことで、自分に自信を持つことができたと思います。そして、理科の最後の学習では、環境問題についてプロジェクト学習に取り組み、「宇野町の環境を守るぞ!新聞」を作成しました。
二年間、ポートフォリオを作成し、プロジェクト学習に取り組んだみなさんは、自分自身で成長を自覚することができました。「調べる力がついた」「わかりやすく発表する自信がついた」「情報を見極める力がついた」…
そう答えるみなさんをたのもしく思いました。
卒業おめでとうございます。ポートフォリオのよさを実感したみなさんだからこそ、ポートフォリオで自分自身の夢をつかんでください!活躍を期待しています。
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